車を乗り換える最適なタイミングは?

一般的な乗り換えのタイミングは、車検前の3年、5年、7年、9年、11年、13年、ライフスタイルの変化、事故、故障した時です。

車の乗り換えにおいて、新車から数年後の乗り換えがお得・乗り続けた方がいいといった色々な噂や考え方がありますが、これらは全て正解ではありません。それぞれの乗り換え時期についてのメリット・デメリットを説明します。

車を乗り換えるタイミング
費用・年代別に比較表を使って考える

乗り換えする時に考えなければいけない項目は、ライフスタイルの変化、メーカー保証、車検、売却金額、故障した時の修理費用です。

軽自動車であれば、車種の人気度、走行距離、傷の有無・程度、その時の売却価格によって多少の誤差はありますが、これくらいの金額で推移しています。普通車は売却価格に幅がありますが、乗り換えるタイミングについての考え方は同じです。

車を乗り換える際の金額の比較表

軽自動車150万で購入 乗り換え時のタイミング毎に発生する金額の比較表です。

・軽自動車150万で購入した場合を想定。(車両価格のみ)
・走行距離は1年間で8,000~10,000キロを想定。
・タイヤなどの消耗品の交換時期に、実費で支払う費用を想定。
・自動車税・ガソリン代は含まれておりません。

乗り換えする時の比較表の見方

7年目の行であれば・・・
7年目(3回目の車検の前)で乗り換えをした時の比較表です。7年使用するまでに支払った合計費用(車両・車検・オイル他)が、175.9万円。売却価格は20万円。

7年で支払った合計費用 - 売却価格 = 7年使用時の合計費用
  175.9万円  -  20万円 = 155.9万円

売却価格を引いた155.9万円が、車を7年使用した時に支払った正式な合計費用と考えます。この費用を使用した年数(7年)で割れば、1年毎の平均費用が出ます。

表の一番右側にある『費用(年間)』 222,714円

乗り換え時の比較表でタイミング毎に分析

表の一番右側にある『費用(年間)』に注目して下さい。
この平均金額は、売却価格によって大きく変動します。表の売却価格は、高過ぎず安過ぎずの平均をとっておりますので、都度、ディーラーや中古車で見積もりし、現在の価値を把握していただければと思います。

表の一番右側にある『費用(年間)』に注目すると、車両に関する費用だけでみれば、乗り続けた方がお得だと分かります。ガソリン代などは反映させておりません。

管理人の考えは、5年目で乗り換えを推奨しております。
乗り続けた場合と比較した場合、費用(年間)は2.5万の誤差しかありません。月額で考えると2千円の誤差。また、時代は着々と進みますので、5年以上乗っていれば、低燃費の自動車が発売されますので、ガソリン代の節約のことを考えれば、あまり差がないように感じます。これらの考え方は、人それぞれですので正解はありません。

3年目に乗り換えた場合

新車購入後、初めての車検となります。車検前に乗り換えるのか、そのまま乗り続けるのかを考える最初のタイミングです。この時点で注目するポイントは、車の売却価格です。
車種の人気度、走行距離、新型モデルに変わった時期、傷の有無などで金額は変動しますが、だいたい新車価格の50~70%で売却できます。

国産車であれば、故障に関してはメーカー保証がついております。

5年目に乗り換えた場合

5年目の車検までに売却価格はゆっくりと下がっていきますが、まだまだ高値で売却できます。だいたい新車価格の30~45%で売却することができます。

乗り方にもよりますが、3年目の車検で特に部品を交換していない場合は、タイヤやバッテリー交換などの費用が発生する場合があります。

新車購入から5年間のメーカー保証が終了しますので、5年目以降に発生する修理費用は、実費で支払うことになります。また、安全装備の充実、低燃費の機能がついた車が発売されていると思いますので、売却価格によっては乗り換えのタイミングです。

7年目に乗り換えた場合

今の車を乗り潰すか、乗り換えるのかを決める最後のタイミングになります。だいたい新車価格の10~20%で売却することができます。
また、安全装備の充実、低燃費の機能がついた車が発売されておりますので、このような機能がついた車に乗り換えすることで、ガソリン代の節約も・・。

7年目の車検の際には、少しずつ交換しないといけない部品がでてくる時期に突入します。運が悪ければ高額な部品が壊れることも・・・。

9年目に乗り換えた場合

海外で需要があるようなワゴン車や高級車以外は、売却してもまともな金額はつきません。だいたい新車価格の1~10%で売却することができます。
車検の際に部品を交換する必要が出てきます。また、このあたりから頻繁に故障がでてきますので、高額な部品が壊れることを覚悟しないといけません。

11年目に乗り換えた場合

海外で需要があるようなワゴン車や高級車以外は、売却してもまともな金額はつきません。だいたい新車価格の0~5%で売却することができます。

車検の際に部品を交換する必要が出てきます。このあたりから頻繁に故障します。壊れるタイミングは運になりますが、オイル漏れ、コンプレッサー、クーラーの効きが悪くなる、エンジン系、ベルト系、ゴム系、足回り系、モーター系などの部品交換が必要になってきます。修理金額は1~3万がほとんどですが、10万を超える修理も・・。

気にしない方であれば問題ありませんが、錆び、変色、小傷が目立つ、燃費が悪いなど。

高額な修理が必要になった場合、乗り換えを検討する方が効率的だと考えます。乗り換える理由としては、また新たな箇所が故障する可能性が非常に高いからです。

13年目に乗り換えた場合

海外で需要があるようなワゴン車や高級車以外は、売却してもまともな金額はつきません。だいたい新車価格の0~3%で売却することができます。

車検の際に部品を交換する必要が出てきます。
このあたりから頻繁に故障します。高額な部品が壊れることを覚悟しないといけません。また、13年を超えた低年式車の自動車税は増税となります。

修理すれば問題なく使用できる場合がほとんどですが、すべての箇所にガタがきており、いつ壊れてもおかしくない状態です。
気にしない方であれば問題ありませんが、錆び、変色、小傷が目立つ、燃費が悪いなど。

高額な修理が必要になった場合、乗り換えを検討する方が効率的だと考えます。乗り換える理由としては、また新たな箇所が故障する可能性が非常に高いからです。

まとめ

日本車はすごく頑丈でメンテナンスをきちんとしていれば、普通自動車であれば13万キロ、軽自動車であれば10万キロは平気だと言われています。

管理人の意見ですが、ライフスタイルに変化がない限りはトータルコストで見ればそこまでの金額差がないと感じますので、故障で予想外な修理代の心配をせず、事故を防ぐための最新装備のついた低燃費の綺麗な車に乗れる状態が続けられる5年目(車検前)の乗り換えを推奨します。

おすすめ① 5年後の車検前に乗り換える

タイヤとバッテリー交換の可能性があるくらいで、それ以外の故障はメーカー保証で対応できます。3年目の車検は特に交換する必要はありませんので、最安値で車検を通すことができます。また売却価格が40%くらいは期待できますので、トータルコストが比較的安く、高額な修理を心配する事なく最新の綺麗な車を乗り続けることができます。

おすすめ② 潰れるまで乗り続ける

トータル的な費用でみれば、一番お得だと思います。しかし、私個人的な意見としては、外見がボロボロで燃費の悪い状態で乗り続ける事はデメリットです。乗り換える判断としては、11~13年目の車検前までの間に高額な修理が必要になった時に、乗り換えする事が理想だと考えます。